読書x煙草

ミステリとVAPE愛なアラサーの独り言。

ぐわっぐわっ。ぐわっぁ。

 

 

一気読破でした、カエル男。

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連続殺人鬼カエル男 中山七里著

 

読書感想はミステリ系は特にネタバレ避けます。禁忌やからね。ミステリなら特に!てか湯本的に!

 

とにかくね、好みでした。内容も流れも終わり方も。あー、好き。って普通に思った。

でもね、詰め込みすぎではないだろうか?フードファイターが挑戦するような揚げ物たっぷりの丼とかプレートとか、それ並みにヘビーな詰め込み具合。

ちょちょちょ、胃もたれ!って思いました。なんつーんだろうね、一編一編が濃厚な短編作品集が蓋を開けたら全部繋がってました。っていうそんな究極的な濃厚さを無理矢理に凝縮させた作品。ある意味でとても暴力的で理不尽ともいえる濃厚さ。

タイトル通り、猟奇的であります。それがベース。でもそこに色んな要素が塗られて彩られて...でもそれは極彩色ではなく。湯本は読みながら、ずっと白と黒と灰色が混ざり合おうとしているのに決して混ざり合うことが無い、そんな情景の中で読み終わりました。暴力的なまでに濃厚なのに青さが残る、そしてほろ苦い。表紙とは裏腹な裏切られた感。清々しい。

 

胃もたれなのに読み終わった瞬間、ある意味とても爽快感があった。この手のラストが湯本はとても好きなのだ。スパッとモヤッとした斬れ味が心地よい余韻になってたまらない。多分、リアルにニヤリとしてたと思う(笑)個人的には殿堂入り。好き。なんつーのかな、好き好き好き!大好きっ!じゃなくて、あ。好きだわ。うん、やっぱ好き。っていう好き。

 

積極的にはオススメ出来ないけれど、耐久性が備わってるならこの作品は満足すると思う。

気が向いたら、本屋さんで探してみてくださいな。

以上『連続殺人鬼カエル男』読書感想文でした。

 

湯。